ご挨拶
GREETINGS
再生医療等製品の研究開発・実用化に向けて
高齢化社会が進む中で、眼疾患に罹患し失明する患者さんは年々増加しています。しかしながら移植治療にはドナー不足と拒絶反応という大きな問題があり、十分に患者さんの期待に沿えられていない状況です。これを克服するため、大阪大学大学院医学系研究科脳神経感覚器外科学(眼科学)の西田幸二教授率いる眼科学教室が開発した角膜や網膜を含む眼関連細胞を一度に2次元的に誘導可能なSEAM法(R. Hayashi et al. Nature 2016)をコア技術に、再生医療等製品を実用化する株式会社レイメイが2016年に設立されました。
大阪大学の研究室では、2018年度から重症の角膜上皮幹細胞疲弊症(Stevens-Johnson症候群、眼類天疱瘡、熱・化学外傷、無虹彩症等)を対象とした他家HLAホモiPS細胞由来培養角膜上皮細胞シート移植のFirst-in-human臨床研究を実施しており、次いで重症の水疱性角膜症を対象とした他家ヒトiPS細胞由来角膜内皮細胞の前房注入療法の臨床研究も計画されています。株式会社レイメイでは、いち早く患者さんへこれらの治療法・再生医療等製品を届けられるよう同時に治験準備を進めており、クオリティの高い他家iPS細胞由来角膜上皮細胞シート、角膜内皮細胞の開発と実用化を目指しています。将来的には先行して進める角膜のみならず、他組織を含めた眼領域の再生医療へと展開してまいります。
研究開発から実用化へ。株式会社レイメイは眼疾患に罹られた患者さんのQuality of Vision(質の高い視覚)、そしてQuality of Life(質の高い生活)の実現を目指し前進してまいります。
代表取締役社長
小林 正和
会社情報
ABOUT US
会社概要
名称
株式会社レイメイ
設立日
2016年5月20日
本社
〒530-0001 大阪府大阪市北区梅田1-1-3
大阪駅前第3ビル30階
事業所
〒565-0871 大阪府吹田市山田丘2-1
大阪大学産学共創D棟5階
事業概要
再生医療事業
役 員
代表取締役社長
取締役
監査役
科学技術顧問
小林 正和
平峯 靖 馬場 耕一
鎌田 修誠
西田 幸二
事業内容
BUSINESS
大阪大学医学部眼科のiPS細胞等を用いた
再生医療等に関する研究成果(SEAM法)を事業化し、
眼科疾患の新治療法、及び関連する製品開発を実用化する
大阪大学医学部眼科学教室では、ヒトiPS細胞に対して、細胞自律的な分化を促し、眼全体の発生を再現させる同心円状の4つの帯状構造からなる2次元組織体(self-formed ectodermal autonomous multi-zone : SEAM) を開発しました。これまでは眼の後ろの部分(網膜や網膜色素上皮など)のみを誘導する技術は報告されていましたが、眼の前の部分(角膜や水晶体等)と後ろの部分(網膜や網膜色素上皮等)を同時に誘導できる技術です。
SEAMには発生期の眼を構成する主要な細胞群(角膜上皮、網膜、水晶体上皮など)が特定の部位に出現します。
レイメイではまず、このSEAMの3番目の帯状構造の中から角膜上皮前駆細胞を、2番目の帯状構造から角膜内皮前駆細胞を単離、機能的な角膜上皮・内皮組織を作製し、最終的には高品質な角膜上皮細胞シート、また角膜内皮細胞を製造し実用化を目指します。
また、将来的には他の部位へも展開してまいります。